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鍼灸 

【お灸で改善!】生理痛、更年期障害…自宅でできるセルフケアをご紹介します



お灸を生活の一部に取り入れると、生理痛や更年期障害の緩和につながります。

女性疾患において痛みを感じる時は身体が冷えている場合が多く、温める事が非常に大事です。

「手当て」の一つであるお灸をご自身で行い、体質改善してみませんか?

今回はお灸の効能とセルフケアの方法をご紹介いたします。

目次

お灸はどうして艾(もぐさ)を使うの?

お灸に使用するもぐさは、ヨモギの葉から作られます。

なぜヨモギが灸療法に適しているのかというと、その名称は、〝よく燃える草〟という意味があるとも言われている程、
燃焼効果に優れているからです。

また、燃焼時の独特な香りはチネオールという精油成分によるもので、リラックス効果や鎮痛作用があるとされています。


お灸の効果と使用する際の注意点

お灸の歴史は古く、中国では二千年以上も前から医術として存在していました。

昔は直接灸(有痕灸)という手法で、皮膚の上に直に置いて焼き切っていましたが、
近年では間接灸(無痕灸)という手法が広く知れ渡っています。

これは、もぐさに台座でできた厚紙がついていたり、円筒形や棒状のアイテムを使用して、間接的に温めます。

自分でできるお灸は、この間接灸の方法で、今日からでも始める事ができます。

そのメリットと注意点を解説いたします。

お灸をすえるメリット

お灸の温熱によって、筋肉のコリが解消され、冷え性が改善されます。

長期にお灸を続けると、自然治癒力が高まるため免疫力が上がり、疲れにくく健康な状態を維持する事が期待できます。

自分1人で気軽に治療することができるのがお灸の魅力です。

使用する際に気をつけること

お灸をする際は、以下の注意点があります。

○使用してはいけない人・状態
・認知症の方
・糖尿病の方
・妊婦(医師と鍼灸師に要相談)
・幼児
・飲酒時
・発熱時

○してはいけない身体の部位
・顔面
・傷口
・炎症患部
・粘膜
・湿疹やかぶれているところ

自分でできるお灸の種類と方法

間接灸のタイプとしては、台座灸棒温灸があります。

また、現在では火を使わず直接肌に貼り付けるタイプのものも市販されており、用途に応じて使い分けることが可能です。

それぞれの利点を説明いたします。

火を使うお灸の方法

「台座灸」とは、台座の上にある筒状のお灸に火をつけて、間接的にツボを温めます。

台座の裏のシールによって部位にピタッと付きます。

火をつけると初めに煙が出て徐々に温かく、3分前後程で熱くなります。

5分程で熱さが弱まってさわりやすくなったら、つまんで灰皿に入れます。

“じんわり温かく、耐えられる程度のチリチリ感“ を目安として、長時間温めない様にご注意ください。


棒灸は、棒状のお灸に火をつけて、皮膚の3〜4cm上からかざして、その輻射熱でツボ周辺を広範囲に温める方法です。

手で持って5〜20分程温めるため、じっくりと時間をかけて行いたい方におすすめです。

火を使わないお灸の方法

火を使うことに抵抗のある方は、肌に直接貼るタイプのお灸もあります。

2〜3時間貼り続けてゆっくりとツボを温めます。

貼ったまま動くことも可能なので、とても手軽に使用できます。

生理痛、更年期障害などの女性疾患に効くお灸のツボ

生理痛や生理不順、更年期障害だけでなく、冷えや便秘、子宮関係の疾患など、女性特有の症状に対して、
お灸は非常に効果的です。

数多くあるツボの中で、今回は特に自分でお灸をすえやすく、効果が高い箇所をご紹介いたします。

三陰交(さんいんこう)

三陰交は、足の内くるぶしの一番高いところから指4本分上がったところの骨の際にあります。

冷え性を改善する代表的なツボであり、ホルモンバランスを整えて生理痛や生理不順などにも効果が高い万能ツボです。

足三里(あしさんり)

足三里は、膝の外側のお皿の下から指4本分下にあります。

胃腸の調子を整える働きがあり、むくみや足の疲れを解消する作用があります。

関元(かんげん)

関元は、おへそから指4本分下のところにあります。

特に生理痛が重い方は、日頃からここにお灸をしていると症状が軽くなる場合があり、更年期の症状改善も期待できます。

太谿(たいけい)

太谿は、内くるぶしとアキレス腱の間のくぼんだ所にあります。

血小促進作用がある為、足の冷えに効果がある他、生理不順、生理痛にも有効です。

天枢(てんすう)

天枢は、おへそから指2本分程外側の左右にあります。



便秘や下痢などの胃腸症状の改善、むくみや生理不順にも効果的です。

まとめ

女性疾患に効果的なお灸のメリットと種類、方法、ツボについて解説いたしました。

温める事に着目する場合は、“まずは下半身から“という事が重要です。

興味を持たれた方は、リラックス効果もあるお灸の香りに包まれながら、体質改善法のひとつとして取り入れてみてください。

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