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指圧 

指圧の効果とは?慢性的な疲労に対して強度の高いマッサージは逆効果だった。


痛いけど気持ちいい...指圧やマッサージを受けてこのような体感をしたことはありますか?
この状態で施術を受けると、筋肉の疲労が取れやすく、リラックス効果も高まるといわれています。
慢性的な症状の場合、「強く圧してほしい」「痛いぐらいしっかりマッサージしてもらわないと効かない」とついつい思いがちになる方もいるかもしれませんが、かえって逆効果になってしまう可能性があります。
それはなぜなのか?
理由を踏まえた上で、最適な力加減で得られる指圧の効果についてお話いたします。

目次

指圧の効果とは?

指圧は「圧す(おす)」ことを原則としています。

主に指と掌で押圧する手技ですが、その刺激は

短く圧す・長く圧す、ゆるく圧す・強めに圧す 

などを使い分けることで快復を促すことができます。

指圧がもたらす効果を直接的・間接的な二つの作用から解説いたします。

指圧の直接作用

指圧の直接作用として、①矯正②反射があります。

①矯正
 脊柱の歪みや骨格の変形、関節の運動制限に
アプローチすることで姿勢が整い、筋肉が
 ほぐれ、柔軟性がでてくる

②反射
 主に自律神経に作用し、緊張状態が緩和される
 ことで副交感神経が優位になり(リラックス効果)、
 自律神経の乱れによるさまざまな症状(不眠やイライラなど)
 を改善
 自然治癒力の働きも促進される

 

指圧の間接作用

一次的な直接作用の結果、二次的な間接作用として

血液やリンパの流れが良くなり、
血液成分の生成が増加
むくみの解消、ホルモンや自律神経系の調節が改善され、
内臓への負担が軽減する

指圧の刺激量で効果が変わる

「神経は刺激されると興奮し、興奮の度が過ぎると麻痺する」といわれています。

アルント・シュルツの刺激法則というものがあり、

『弱い刺激は生物機能を目覚めさせ、適度な刺激は
 これを亢進し、強い刺激はこれを抑制し、
 最も強い刺激はこれを停止する』


と記されています。

直接・間接作用の結果もたらされる効果を高める
ためにも、適切な刺激量が非常に大事だといえます。

指圧を効果的に受ける際の注意点とは?

からだとこころの両面において活力と癒しを与えてくれる指圧手技。

安全かつ安心して指圧を受けて頂くための注意事項をいくつかお伝えします。

病気や骨折の場合

発熱、化膿症、出血性疾患などの症状がでている場合の施術は、
指圧の刺激によって血流が促され、熱が上がり痛みや化膿度合いが増すことがある為、
施術を受けないほうがいいでしょう。

食事や飲酒前後の場合

指圧は血流改善や代謝が上がる効果もある為、
食事の前に受けると栄養を吸収しやすくなります。

食後すぐの場合は全身の血液が消化器官に集まっている状態なので、
指圧によって消化器官を流れる血液に影響を与える為、胸焼けや
胃もたれなど消化不良の原因になる場合があります。

同様に飲酒においても通常よりも酔いが早くまわり、場合によっては悪酔いする危険も
ありますので、指圧後の飲酒はおすすめしません。

生理中の場合

指圧を受けると血液循環が良くなり、生理痛を緩和する改善効果があります。

しかし、生理中の状態は個人差があり、普段よりも敏感に刺激を感じ、
疲れやすくなる場合もあります。

そして血液循環が良くなるが故に出血量が想像以上に増える可能性がある為、
経血量が多い生理期間の2日〜3日目は指圧は避けたほうがいいでしょう。

指圧の効果を実感しやすい人の特徴

指圧の最大の魅力は、人間の誰しもが持っている自然治癒力を高め、
心身を健康体へと導く手技療法です。

不調=全身のバランスが崩れている原因が何なのか
知りたい方は、一度指圧を受けて頂くことを
おすすめいたします。

指圧の治療効果が期待できる適応症

疲労や体力の回復以外にも、指圧の治療効果が期待
できる疾患としては以下のような適応症があります。

・神経系疾患
 神経痛、麻痺、不眠症、ノイローゼ など

・運動器疾患
 筋肉痛、関節拘縮、筋萎縮、筋力減退、慢性関節リウマチ など

・消化器疾患
 慢性胃炎、慢性腸炎、便秘、胃下垂 など

・呼吸器疾患
 気管支喘息、慢性気管支炎 

・循環器疾患
 心臓神経症、貧血 など

・泌尿生殖器疾患
 膀胱炎、乳腺障害 など

・新陳代謝疾患
 痛風、脚気 など

まとめ

指圧の効果について、施術の強度、注意点、受けるべき人を解説致しました。

不調を改善できるサポーターとして指圧が役立てる
ようであれば、ぜひ取り入れてみてください。

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