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季節の変わり目に肩こりや腰痛がひどくなる原因とその対処法とは?


指圧を受けに来られる方の多くが悩む頸肩と腰の症状。
頸や肩、腰が痛い、つっぱる、重だるい等、特に最近ではこういった声が一層多くなっているように感じます。
これからは雨の日が多く続くと予想される時期。季節の変化がからだにどう影響しているのでしょうか?
原因と対策を解説いたします。

目次

梅雨時期の肩こり・腰痛の関係性とは

交通事故等で頸を捻挫したり痛めたりされている、いわゆる「むちうち症」をお持ちの方は、
雨の日や台風が来ると、頭痛や吐き気、めまい、だるさ等の症状がでやすくなると
いわれています。

ではなぜそのような変調が起こるのでしょうか?


肩こりや腰痛と関連する自律神経とは

自分の意思とは無関係に体内のあらゆる器官に24時間働きかけている神経を
『自律神経』といいます。

交感神経と副交感神経の2種類に分かれており、キーワードとしては

交感神経(Sympathetic nerve:以下S)   ・・・日中、活発、緊張、興奮

副交感神経(Parasympathetic nerve:以下P)・・・夜間、休息、弛緩、リラックス

といった『動』と『静』として表現できます。

以下の4つのタイプに分かれるといわれており、

①SとPがどちらも高い=心身のバランスが良好

②S>P =せっかち、焦り

③S<P =眠気、だるさ

④SとPがどちらも低い=常に疲労感や億劫さを感じている


理想的な①の状態であっても、気候や気圧の変動を受けて乱れることもあります。

このバランスが崩れた状態を自律神経失調症といい、昨今の精神的肉体的不調を代表する
一例として今では多くの人々に知れ渡られています。

からだと湿度の関係性

人の体重の約60〜70%は水分で構成されています。

東洋医学の観点からすると、人のからだは『気・血・水』と呼ばれる3つの要素が
バランス良く巡っている状態を健康としています。

40〜60%が快適な湿度だといわれていますが、梅雨時期になると80%以上になり、
発汗作用が鈍くなって体内の水分が排出されにくくなります。

そのため湿度が高い環境にいると体内の水分が過多気味になり、その重さは重力に逆らえず
下方にいき、むくみや冷え、血行不良の原因となります。

雨の日が続くとからだはどうなる?

風が吹いている時、空気は高い方(高気圧)から低い方(低気圧)へ動いています。

低気圧(=雨の日)の環境下で長く過ごしていると体内の圧が高まり(膨張)、
血管が拡張して周囲の神経を圧迫したり、ヒスタミンという炎症誘発物質が分泌されて
痛みや重だるさを引き起こしてしまいます。

つまり梅雨時期のむちうちの症状や頸腰の諸症状は、こうした冷えや気圧と自律神経の不安定さが
大きく関係しているといえます。

肩や頸の痛みを軽減する為にできること

梅雨が来る地域に住んでいる限り、個人差はありますが天候や気圧の影響を避けることは
できません。

その中で少しでも痛みや憂鬱さを軽減して、健やかな状態に導く方法のひとつを
お伝えいたします。

アロマの効能

睡眠・食事・運動 の三大要素が体調を整える上での基本事項となります。

それでは「整う」とはどういう状態のことでしょうか。

自律神経の面からすると、日内リズムの中で

朝:交感神経、夜:副交感神経 が交互に優位であることが理想とされています。

五感の中で嗅覚は自律神経系や内分泌系(ホルモン)を支配している視床下部というところと
関連性が強く、例えば

朝:ローズマリー+レモン・・・脳が活性化、集中力が高まる(交感神経UP)

夜:ラベンダー+オレンジ・・・鎮静、リラックス、安眠(副交感神経UP)


といった香りを時間帯によって使い分けることで、体内バランスが安定しやすくなります。

近年ではアロマオイルがストレスの緩和だけでなく認知症の予防や改善にも効果があると
注目されています。

最後に

〝今日の自分は今日作る〟
という意識が持てたその瞬間から、生活習慣は如何様にも変えることができます。

アロマを取り入れたり、入浴後に軽くストレッチをしてみたり、何かひとつでも行動することが
良い循環のきっかけとなります。

指圧や鍼灸もそうしたエッセンスのひとつとして作用するサポーターになり得ます。

「自分でできること」と「他者に頼ること」のちょうど良いバランスを、ご自身で見つけてみてください。



読んで頂きありがとうございました。

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