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【秋の食養生】旬の食材で健やかな生活を

旬の食材を食事に取り入れると、私たちの体を補い健やかに保ってくれます。


特に秋においては、「実りの秋」とも言われている様に、豊潤な食材が数多く手に入る季節です。

冬は体が冷える為、不調な症状が出やすくなりますが、日頃の食生活を見直すと体質も変わります。

 

今回は季節や環境の変化に合わせて調和できる体づくりを、食養生の面からお伝えいたします。

目次

食養生の概念・東洋医学の「陰と陽」

食事で体を健康に保つ「食養生」は、食べ物も薬と同じ効果があるという、
東洋医学の「医食同源」の思想に基づいています。

食材にはそれぞれ性質があり、体を冷ます食べ物は「陰性」、温める食べ物は「陽性」
また、そのどちらでもない物を「中庸」として分類されています。

それぞれの特徴をご紹介いたします。

陰性の食材の特徴

体を冷やす陰性の食材は以下のような特徴があります。

・地上で育つもの
・夏に旬をむかえるもの
・温暖な土地や国で採れるもの
・早く育つもの
・大きく柔らかく水分が多いもの


これらの食材にはカリウムが多く含まれており、夏野菜のほとんどは陰性で、
体内の熱を外に逃す作用があります。

食材例としては、
トマト・きゅうり・なす・大豆・バナナ・パイナップル
などがあります。

陽性の食材の特徴

体を温める陽性の食材は、

・土の中で育つもの
・冬に旬を迎えるもの
・寒冷な土地や国で採れるもの
・ゆっくり育つもの
・小さく硬く水分の少ないもの


という様に、陰性の食材と真逆な特徴があり、ナトリウムを多く含んでいます。

食材例としては、
玉ねぎ・人参・レンコン・かぼちゃ・さくらんぼ・ぶどう
などが当てはまります。

中庸の食材とは

中庸とは、〝どちらにも片寄らないで過不足なく調和がとれていること〟を意味します。

・土の表面や土のすぐ下にできやすいもの
・太陽に向かって育ちつつも、あたまが地面に向かって下がるもの


代表的なものとしては、玄米・小麦といった主食且つ、
りんご・わかめ・のり・ごまなど、季節を問わず年中食することができるものが当てはまります。

秋の養生でおさえておきたいポイント

江戸時代の儒学者・貝原益軒の著書『養生訓』では、
“秋は夏の間に開いていた肌がまだ閉じておらず、冷たい秋の風に痛められやすい”

と記されています。

気温の低下と共に空気が次第に乾燥していく為、風邪をひきやすくなったり、疼痛が出やすくなります。

では体のどの部分が特に影響を受けやすいのか?
東洋医学の考えに基づいて解説いたします。

秋の養生ポイント『肺』と『大腸』

東洋医学は、自然界のあらゆるものを
「木・火・土・金・水」の5つの要素に分類できる五行説という考え方に基づいています。

人も自然界の一部と捉えられおり、秋の乾いた空気は呼吸器系、主に『肺』を侵します。

呼吸によって気・血・水は全身を巡っている為、肺が乾燥すると、
表裏関係(=経絡の流れに基づく密接な関係)である『大腸』への水分がスムーズに行き渡らず、
便秘になることがあります。

旬の食材で得られる「元気」と「潤い」

秋の食養生は、体調が崩れやすい冬の前に肺を温める様、
元気を養い潤いを保つ事が大事です。

元気を養う旬の食材としては、
米・かぼちゃ・レンコン・里芋・山芋・大根・長ネギ・茄子・さつまいも

潤いを補う食材は
梨・りんご・ぶどう・柿・イチジク

などがあげられます。

カラダが喜ぶ食事を

秋はエネルギーが活動する「陽」の夏から、エネルギーを温存する「陰」の冬への移行期です。

人も自然の一部なので、季節の移り変わりに応じるために、体も日々変化しています。

ご自身の体を大事にされている方は、その日の体調にや気候によって、カラダが何を欲しているかを敏感に感じ取っています。

旬の物が多く摂れる秋は、ご自分の体調を見直せれる良い季節でもあります。

栄養が豊富に含まれている旬な食材を取り入れて、日々の体調管理にお役立てください。

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